タミフルの開発秘話

インフルエンザの治療薬と言えばタミフルが有名です。タミフルはオセルタミビルリン酸塩として、スイスのロシュ社が製造販売しており、日本での輸入販売元は中外製薬となっています。タミフルが多くのインフルエンザに効果が認められていますが、万能というわけではありません。効果があるのはA型とB型のインフルエンザウイルスであり、C型インフルエンザには効果がありません。また、効果が認められるB型でも、A型と比べると若干弱い傾向があります。ちなみに、パンデミックが心配されている鳥インフルエンザはA型インフルエンザウイルスなので、タミフルの効果が期待され、研究が続けられています。

タミフルの主成分であるオセルタミビルリン酸塩は、中華料理などでよく香辛料に使われる八角を元に作られています。この八角から芳香族化合物が生合成される際の中間体であるシキミ酸から採取されます。そしてこのキシミ酸を10回化学反応させて合成されたのがオセルタミビルリン酸塩です。

もともと、タミフルを開発したのはアメリカのギリアド・サイエンシズ社で、1996年のことでした。開発に成功したあと、スイスのロシュ社にライセンス供与を行い、全世界で製造、販売を行っています。タミフルが一躍話題となったのは、新型インフルエンザが世界的に懸念されたときでした。一部の大病院などで買い占めが行われたために、品薄状態に陥ってしまったのです。これは原料であるシキミ酸や八角もそうでした。このような懸念を解消するために、2006年には八角だけではなく、石油を原料としたリン酸オセルタミビルの化学合成に成功しています。また、若い人がタミフルを服用することによって、異常行動を起こすことがあると報告されています。

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